あなたは、「怒り」を表す言葉をいくつ言えますか?
「腹が立つ」「イライラする」「頭にくる」、他にはどんな言葉が思い浮かびますか?
怒りの感情を上手にコントロールするためには、腹が立った時に、自分がどの程度の怒りの強さを感じているのかを的確にとらえることが大切です。怒りには、軽くイラッとする小さな怒りから、頭に血が上り体が震えるほどの大きな怒りまで幅が広いのです。「怒り」を表す言葉を2~3個しか知らなければ、幅のある自分の怒りに対して、大雑把にしかとらえることが出来ません。しかし、「怒り」を表す言葉を多く知っていれば、その都度、自分の怒りの強さを言葉で的確にとらえることが出来、上手に対処することが可能となります。「怒り」を表すボキャブラリーを増やしましょう。
また、「怒り」のボキャブラリーを増やすことは、自分の「怒りの気持ち」を伝える時や、相手の「怒りの気持ち」をくみ取りながら聴く時にも役立ちます。
はじめに、自分の怒りの気持ちを伝える時です。「怒り」は突然空から降ってくるものではありません。必ず、怒りの裏には、傷ついた本当の気持ちが存在しています。「悲しい」「がっかり」「くやしい」「疲れている」「ショック」「寂しい」「不安」などです。この怒りの裏にある「傷ついた本当の気持ち」と「怒りの気持ちを表す言葉」をセットにして、相手に伝えます。例えば、友達と映画を見に行く約束をしていたのに、勝手に約束を反故にされた時、「私は、とても楽しみにしていたので、ショックです。憤慨しています。」「私は、キャンセルの連絡がもらえず悲しくて、腹が立っている」「待っている間、ずっと心配していたから、疲れたわ。不愉快です。」等、「私」を主語にして伝えます。反射的に怒りを表すといい結果を生みませんので、反射的な怒りを抑えるために6秒待って、それから伝えてみて下さい。相手を尊重するために、相手の理由も聴いてあげて下さいね。
次に、怒っている相手の話を聴く時です。「怒りの気持ち」をくみ取りながら聴くために、共感を表す相づち「そうなんだ」「なるほど」「そうですか」「はい」等に、「怒り」を表す言葉をプラスしながら聴いていきます。「そうなんだ。それは、不快な思いをされましたね」「なるほど。それは、イライラされましたね」「そうですか。それは、腹立たしい思いをされましたね」「はい。それは、理不尽な思いをされましたね」「なるほど。それは、憤慨されましたね」「そうですか。それは、悔しい思いをされましたね」等です。さらに、相手の怒りの裏に隠された「本当の気持ち」である「悲しい」「がっかり」「ショック」「寂しい」「不安」等まで汲みとれるようになれば、相手は、「自分の気持ちを理解された」と心が満たされるので、怒りが鎮まってくるのではないでしょうか?
このように、「怒り」のボキャブラリーを増やすことは、自分の怒りの強さを的確にとらえられるだけでなく、自分の「怒りの気持ち」を伝える時や、相手の「怒りの気持ち」をくみ取りながら聴く時にも役立ちます。
「アンガーマネジメント入門講座」では、怒りについての理解を深めて頂けるように、様々な角度からお伝えしています。次回は、7月19日(土)10:00~12:00に、名古屋市中区栄のCHUTOホール5階503会議室で行います。怒りっぽい方、怒りっぽい身近な人に困っていらっしゃる方、怒りを我慢しがちな方は、是非、ご参加下さい!!
カテゴリ:アンガーマネジメント
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