最近、犬の行動について書かれた本を読み、心に残ったことがあります。
犬は群れで生きる動物のため、リーダーを選ぶ時の判断がとても繊細なのだそうです。
そのポイントは主に2つ。 1つは、「『絶対に守ってやる』という精神的な強さを持っているかどうか」 もう一つは、「自分を大切に思い、いけない時にはしっかり叱ってくれるかどうか」です。
犬はその人の内側にある覚悟や誠実さを見ているのですね。表面的な態度ではなく、心の底から信頼できる相手だと確信した時に、その人をリーダーとして認めるのだそうです。そのため、わざと飼い主の手を噛んだり反抗したりして、飼い主の反応を見ることもあると、本には書かれていました。
読みながら、ふと「職場も同じだな」と感じました。今の職場には、さまざまな価値観や背景を持つ人が集まっています。上司の存在は、チームの安心感に大きく影響します。
相談しやすく、良いところを引き出してくれて、チームの方向性を整えてくれる。必要な時には、丁寧に向き合って言葉で伝えてくれる。何かあった時にはそっと支えてくれる。こうした関わりの根底には、メンバーを守るという上司の覚悟と、誠実に向き合う姿勢があります。だからこそ、人は「このチームで働いていていいんだ」と感じられます。
犬が求める「守られている安心感」や「誠実に向き合ってくれる存在」は、寄り添いながら守る強さであり、これは現代の職場で人が上司に求める姿と重なります。一方的に引っ張るのではなく、必要な時には覚悟をもって向き合い、そっと支える。この“静かな強さ”が、信頼につながっていくのだと思います。
犬の本を読みながら、今の時代に求められる上司の姿は、圧ではなく、覚悟と誠実さをもって寄り添いながらチームをまとめる力なのだと、改めて感じました。
当教室では、企業研修も承っております。お気軽にご相談ください。
👉 企業研修のご案内はこちらコミュニケーション講演・法人研修|有規話し方教室|名古屋・愛知
職場の心理的安全性を高めるためには、感情を言語化して「本音を言い合える環境づくり」が欠かせません。しかし、日本の職場では、我慢や感情を抑える習慣が根強く、「感情を率直に伝えるコミュニケーション」がなかなか浸透しないのが現状です。
私自身、アサーティブ研修で感情の扱い方を伝えるたびに「ここができれば職場はもっと良くなるのに」と感じながらも、抵抗が強く、課題解決に至らず何度も壁にぶつかりました。
そこで私は、日本の文化や働き方に合わせて、感情を直接使わずに伝えられる“ビジネス版アサーティブ”を考えました。
事実・影響・要望の3点で丁寧に伝える方法です。これは、感情の言語化が難しい日本の職場でも取り組みやすい、現実的で実践的なアサーティブの形であり、「伝える理由を明確にする方法」でもあります。
たとえば、部下が上司に「困っています」と伝えたい場面を考えてみます。困っている感情を直接言うのが難しい職場でも、事実・影響・要望で整理すると本音が伝わります。
事実:「今週の担当件数が、通常より5件多くなっています。」
影響:「このままだと、対応が遅れる可能性があります。」
要望:「優先順位を一緒に確認していただけますか。」
感情を使わずに「困っています」という本音が自然に伝わり、職場の空気が大きく変わります。
また、管理職やリーダーが部下に、「期限を守ってほしい」と伝えたい場面でも同じです。上司の本音としては「遅れると困る」「他のメンバーに迷惑をかけたくない」という気持ちがあります。しかし、職場でそのまま伝えると、責められているように相手から受け取られ、心理的安全性を損ねてしまう場合があります。
そこで、困るという感情を言わずに、「事実・影響・要望」の型を使って伝えます。
事実:「昨日提出された資料ですが、提出期限を2日過ぎていました。」
影響:「その分、後続の作業が押してしまい、チーム全体の進行に影響が出ています。」
要望:「次回は期限内に提出できるよう、進め方を一緒に確認しましょう。」
「なぜ伝える必要があるのか」という理由を明確にすることで、部下は責められたと感じず、改善に向かいやすくなります。
本音を言い合える職場は、ひとつの丁寧な伝え方から育ち始めます。理由を言わずに上の人から指示され、意図が見えないまま仕事が進んでモヤモヤするというお悩みを伺うことがあります。
だからこそ、「なぜ伝えるのか」理由を明確にすることが、安心して働ける環境を支える土台になります。
感情を言わずに本音を伝える「ビジネス版アサーティブ」についてご紹介しました。
当教室では、安心して本音を話せる環境づくりを大切にしています。 企業研修も承っております。お気軽にご相談ください。
👉 企業研修のご案内はこちらコミュニケーション講演・法人研修|有規話し方教室|名古屋・愛知
昨夜、愛知県日進市での企業研修を無事に終えることができました。
ちょうど台風15号が日本に上陸した日。各学校では2学期が始まっていて、リニモ「芸大通駅」は帰宅する学生さんたちで賑わっていました。その人波をすり抜けながら、お迎えの車に乗せて頂き、研修会場へ向かいました。
今回の研修テーマは、私が長年取り組み、最も深く関わってきた「話し方」。話す目的と対象の明確化、話の主題の立て方、話の構成の型などを、参加者の皆さんの業務に合わせて例文を交えながらご紹介しました。そして、実践として2分間スピーチにも挑戦して頂きました。
皆さんの真摯な姿勢に、私自身が学ばせて頂く場面も多く、想像以上に素晴らしいお話を聴くことができました。自信を持って話すことが求められる立場の方々だからこそ、今回の学びをぜひ現場で活かして頂けたらと、心から願っています。
私の研修では、単なる話し方の技術だけでなく、「生き方」や「取り組む姿勢」そのものも含めてお伝えしています。少しでも何かが届いていたなら、それ以上に嬉しいことはありません。
社員の皆さんを大切にしていらっしゃる企業様のお手伝いができたこと、心より光栄に思います。お世話になり、ありがとうございました。

カテゴリ:講演の報告
現在、ある企業研修の仕事で日進市に通っています。
研修のテーマは、私が最も長く専門としてきた「話し方・伝え方」。まさにライフワークとも言える分野です。
大府市の自宅からは、自転車→JR→地下鉄→リニモと、いくつもの乗り物を乗り継いで会場へ向かいました。
リニモに乗るのは今回が初めてで、滑るように静かに走る車両に、心の中では子どものようにワクワクしていました。
研修は実践重視のため、イスのみのシンプルなスタイル。
普段は40代~50代の方々にお伝えする機会が多いのですが、今回は20代〜30代の若手社員の皆さんが対象。そのフレッシュさと真摯な姿勢に、こちらも自然と熱が入ります。
90分の研修は、まさにあっという間でした。
帰り道、風が少し涼しくなっていて、虫の音が夜空に響いていました。猛暑続きですが、虫たちはちゃんと季節のシフトをしているようです。私も秋モードに切り替え、次回の研修に向かいます。

カテゴリ:講演の報告
愛知県豊明市の市民講座「よりそいセミナー」に、昨年に続き、今年も講師として招かれました。
昨年の受講者の中には、私のセミナーを心待ちにしてくださっていた方もおいでで、本当にありがたいことです
当日は寒の戻りで雪が舞うほどの寒さもあり、キャンセルも出ましたが、24名の方にご参加いただき、アットホームな雰囲気の中で進めることができました。
今回は、アサーティブなコミュニケーションにおける「頼む」「断る」をテーマに、単なる伝え方のスキルだけでなく、根底にある「無意識の思い込み」や「バウンダリー」についても深掘りしました。普段あまり意識することのない視点に踏み込んだことで、新たな気づきを得られた方も多かったようです。
私自身や周囲の人の経験談を交えながら、具体的なケースを紹介し、参考にしてもらいました。今回は、パワーポイントは使わず、ホワイトボードを2台並べ、板書しながら進める昔ながらのスタイルを採用。書いたものがそのまま残ることで、振り返りがしやすく、終了後の質問や相談にもスムーズに対応することができました。改めて、私が学んできたことは、今の時代の課題解決にも十分活かせると確信しました。
ワークショップ形式だったので、グループワークやディスカッション、ロールプレイングを多く取り入れました。少人数のアットホームな環境も手伝って、初対面同士とは思えないほど活発に意見が飛び交い、まるで昔からの知り合いのように盛り上がりました。
参加者の皆さんと一緒に考え、進めていくスタイルが好評で、「良かった!」という声を多くいただき、ほっとしました。
さらに良いセミナーをお届けできるよう、精進していきます!

カテゴリ:講演の報告
愛知県労働協会主催の「キャリアアップセミナー」に、今年も講師として登壇しました。
10年以上お世話になっているこのセミナー。ここ数年は「アンガーマネジメント」と「アサーティブ」を組み合わせていましたが、今回は主催者のリクエストにより、「アンガーマネジメント」と「自己肯定感」のコラボでお届けしました。
アンガーマネジメントは、私が初めて登壇した当時はほとんど知られていませんでしたが、今回は参加者の約6割がご存知でした。浸透していると実感しました。講義では、基礎知識、アンガーマネジメントの3つのコントロール、価値観の共有ワーク、さらに、無意識の思い込みについて取り上げました。
一方、自己肯定感のセミナーを受けるのは初めてという方が大半で、皆さん興味深く耳を傾けてくださいました。「怒りっぽい人の多くは自己肯定感が低い傾向にあります。その理由として「自分を認められないため、少し意見されただけでも攻められたと感じ、自己防衛のために相手を攻撃してしまう」という話をした際、参加者の皆さんが周囲の怒りっぽい人を思い浮かべながら熱心に聞いている様子が印象的でした。
自己肯定感の特性を知っていただいた上で、「リフレーミング」「スリーグッドシングス」などのワークを行い、瞬時に自己肯定感が高まるテクニックも体験していただきました。
6人グループで進行しましたが、どのグループも初対面とは思えないほど打ち解け、ディスカッションも大いに盛り上がりました。
参加者の方からは、
「これからアンガーログをつけて、自分の『べき』を認識したい」
「固定観念にとらわれず、多様な意見を受け入れ、前向きにとらえたい」
「職場に持ち帰って活かし、良い環境を作りたい」
「わかりやすくて実践的なセミナーだった!」
「自分のイライラと向き合う良い機会になった」
皆さんの満足度の高さにホッとしています。
ご参加いただいた皆さんに感謝するとともに、来年度のセミナーに向けてさらにブラッシュアップしていきたいと思います!

カテゴリ:講演の報告

先日、半田市の天龍山常楽寺で「念仏の集い」が開催され、笑いヨガの講演をさせて頂きました。「念仏の集い」にお招き頂くのは、今回で2回目です。前回は、2019年にお世話になり、ウィルあいちのホールにて笑いヨガを行いました。今回は、荘厳な本堂での笑いヨガです。
ご住職や檀家の皆さん約100名が参加される中、法要や仏讃歌に続いての登壇でした。アイスブレイクとして認知症予防ゲームを行い、笑顔を引き出してから、笑いヨガについての講義を始めました。笑いの効能や笑いヨガについてお伝えし、その後、笑いヨガエクササイズによるセッションへ。
お寺の本堂で笑うと、声が驚くほどよく響きます。普段からお経を唱えていらっしゃるご住職の皆さんの低音の声が響き渡り、共鳴し合い、素晴らしい体験となりました。また、「ヤッター、ヤッター、イエーイ」と言いながら、皆さんの手が一斉に上がる光景に胸が熱くなりました。
笑い瞑想やリラクゼーションの時間も設け、静かな中にも心が温かく満たされる時間を共有しました。
笑いには、人の心を癒し、場を和ませる不思議な力があります。それを荘厳なお寺という場で感じられた今回の経験は、忘れられないものとなりました。私の人生が、またより豊かになりました。深く感謝申し上げます。


カテゴリ:講演の報告
先日、三河地方で開催された「PTA連絡協議会様の教育研修会」にお招き頂き、「良好な親子関係を築くアンガーマネジメント」をテーマに講演を行いました。小中学校のPTA会長や役員の皆さんを中心に、74名の方々が参加し、熱心に耳を傾けて下さいました。
講演では、リクエストによりディスカッションの時間を多く取り入れ、90分お話しました。
怒りとは何か?なぜ怒りを感じるのか?怒りの感情が生まれるメカニズムなどを解説し、怒りの感情と上手につき合うための3つのコントロール「衝動のコントロール」「思考のコントロール」「行動のコントロール」についてお伝えしました。
事前に参加者の皆さんから伺った「怒りのエピソード」を使って解説をすると、皆さんはうんうんとうなずき、真剣にメモを取りながら聴いて下さいました。
ディスカッションでは、どのグループも活発に意見を交換し、時間が足りないほどの盛り上がりを見せていました。質疑応答の時間には、具体的で核心を突く質問が続き、参加者の皆さんの関心の高さを強く感じました。講演終了後も個別に質問を頂く熱心さでした。
皆さんからの質問やフィードバックは、いつも新たな発見をもたらしてくれます。今回も多くの「気づき」と「学び」を得ることができました。
最後は、主催者のリクエストで「1分間笑いヨガ」を行いました。全員で大笑いし、ストレス発散。満面の笑みで終了しました。
参加して下さった皆さん、そして主催者の方々に心より感謝申し上げます。
カテゴリ:講演の報告
先日、海の見える吉良のリゾートホテルで某企業の研修会があり、講師として登壇しました。JRと名鉄電車を乗り継ぎ、ホテルのシャトルバスに乗って、約2時間かけて到着。海辺の美しい景色に囲まれた場所で、研修を行うことができ、海が大好きな私にとって至福の時間でした。
今回の研修は、若手社員が中心で、熱気あふれる雰囲気の中で行いました。
企業の課題と目標を打ち合わせでヒアリングした上、オーダーメイドでカリキュラムを編成しました。コミュニケーションの強化がテーマだったので、講義よりもグループワークやディスカッションを多く行い、実際に体験しながら学んで頂きました。
特に印象的だったのは、「言葉の捉え方」が人によって異なることを改めて感じた瞬間です。
ワークの中で、研修生の皆さんに「人から言われて嬉しい言葉」と「嫌な言葉」をリストアップしてもらい、それをグループ内で共有しました。
「頑張って」という言葉を、ある人は励ましとして捉え「人から言われて嬉しい言葉」にリストアップし、また別のある人は負担になると捉え、「人から言われて嫌な言葉」にリストアップしていました。同じ言葉でも、人それぞれ感じ方が違うのだと実感しました。
良かれと無意識に思い込んで発した言葉が、相手にとって不快な言葉になることもあり得ることを知って頂き、コミュニケーションエラーについて考えて頂く良い機会になりました。
ワークの最後には、「褒めシャワー」を行いました。自分が人から言われて嬉しい褒め言葉を、他のメンバーから言ってもらうワークです。嬉しい言葉を浴びると、皆さん自然と笑顔がはじけ、とても和やかな雰囲気に包まれました。その後、1分間笑いヨガでさらに元気を分かち合い、研修を締めくくりました。
帰りのシャトルバスに同乗した研修生の方から「すごく楽しかったです!」という感想を直接聞くことができ、安心しました。今回の研修が、職場でのコミュニケーション改善に少しでも役立つことを願っています。



カテゴリ:講演の報告
某団体の職員研修会に講師として登壇しました。
テーマは「アンガーマネジメント」と「アサーティブ」。価値観の違いを受け容れ合い、心理的安全性の高い職場をつくるために、4時間のセッションを行いました。
研修には、若手からキャリアを重ねた職員まで幅広い層の方々が参加してくださり、非常に充実した時間を過ごすことができました。
今回は、事前アンケートを実施し、理想の職場像と課題を理解した上で、研修に臨みました。多くの企業が離職に悩む中、某団体は離職が少ないがゆえに生じる課題を抱えていました。同じメンバーで長年仕事をしていると、長年培われた思い込みや固定観念があり、理想の職場像はあるものの、なかなか変化を起こせず現状維持に陥ってしまうことがあるのです。
研修では、変化を起こすための呼び水として、どのような状況でも感情をコントロールし、率直な意見を伝え合い、話し合えるようになることを目指しました。
そして、研修の最後には、仕事ですぐに活かせるように、アサーティブに断るロールプレイングを実施しました。提示した事例を基に、グループ内で職員役とお客様役を演じ、「どう断ったらお客様に不快感を与えることなく納得していただけるのか?」模索して頂きました。
特に、若手の職員さんが大活躍。できないことをキッパリ断り、お客様の気持ちに寄り添い、話を傾聴しながら、今できることを考え提案していました。ねぎらいの言葉も忘れずにです。将来の活躍が楽しみです。
この研修を通じて、職員の皆さんが心理的安全性の高い職場づくりに向けて一歩踏み出すきっかけになれば幸いです。
お世話になり、ありがとうございました。

カテゴリ:講演の報告


愛知県大府市森岡町5丁目65番地
あがり症克服・スピーチ・ボイストレーニング等、コミュニケーション教室・各講座、 個人レッスンは愛知県名古屋市の有規話し方教室にお任せ下さい。
セミナー、各種司会も受付中です。