カウンセラー養成講座に通って役に立ったのが認知心理学で、認知のゆがみを知ったことでした。物事や出来事をどうとらえるか、どう見るかが「認知」です。認知のゆがみは、偏った考え方のくせや思考パターンのこと。出来事⇒認知・思考⇒感情⇒行動が、行動のメカニズムです。この認知にゆがみがあると物事を正しく見ることが出来ないため、自分を苦しめる考え方になり、必要以上に緊張したり落ち込んだりします。
認知のゆがみの定義が10項目あります。
①全か無か思考
②一般化のしすぎ
③心のフィルター
④マイナス化思考
⑤結論の飛躍
・心の読み過ぎ
・先読みの誤り
⑥拡大解釈と過小評価
⑦感情的決めつけ
⑧すべき思考
⑨レッテル貼り
⑩個人化
プレゼンやスピーチの時に、心臓がドキドキして「言うことを忘れたらどうしよう」「変なことを口走ってしまったらもう終わりだ」「上手く話せないに違いない」とあれこれ考えて眠れなくなるのは、認知のゆがみが関係しています。
①全か無か思考
⑤結論の飛躍(先読みの誤り)
⑥過小評価
⑨レッテル貼り 等です。
①全か無か思考
完全主義のことです。1つでもミスがあると、全部が失敗ととらえてしまう思考パターンです。「どの程度のミスまで許せるか」を予め決めておくことをお勧めします。
⑤結論の飛躍
まだ本番を迎えてない段階から失敗することを飛躍して想定していませんか?上手く話せて拍手喝さいを浴びるかもしれませんよ。
自分を苦しめる思考パターンです。
⑥過小評価
自分の失敗を過大に考え、自分の出来たことを過小評価することです。プレゼンがいつも上手くいかないわけではないはずです。上手くいった時もあるはずです。良かった点もあると思いますよ。
上手くいったこと、ミスしたことを書き出してみましょう。
どちらが多いですか?ミスしたことが多い時だけ反省しましょう。
⑨レッテル貼り
ミスした時に、「やっぱり自分はだめだ」と自分にレッテルを貼っていませんか?「自分は上手く話せないに違いない」と次第に思い込んでしまいます。どう話したら伝わるのか、今度からどう対処したらいいのかを考えた方が建設的ですね。
あがり症の方、思い当たる「認知のゆがみ」はありましたか?
解決策は、認知のゆがみに気づいて、違う考え方や心が楽になる考え方はないかと修正していくことです。
認知のゆがみの10項目は、思考の偏りに気づくためのツールです。あがり症克服以外に、日々の生活や円滑な人間関係にも役立ちます。怒りをコントロールする時にも役立ちます。私は、お守り代わりに、いつもポケットに認知のゆがみを書いたメモを入れています。参考になれば、幸いです。
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