あがった時に、考えを言語化したり、話を整理したりする理性の司令塔「前頭前野」の働きが弱まり、落ち着かない、言葉が出てこない、頭が真っ白になる——こうした症状に陥ってしまいます。しかし、前頭前野がまったく止まってしまうわけではありません。スイッチを入れれば、再び働き始めるのです。
そこで今回は、本番で使える「即効性のスイッチ」と、普段からじっくり育てていく「持続型のスイッチ」について、2回にわたってご紹介します。
まず1つ目の、本番で使える「即効性のスイッチ」は、「結論を先に話す」ことです。
ビジネスでは、会議で意見を伝える時も、報告をする時も、「結論を先に話す」ように指導されます。 この“結論を先に伝える”という方法は、あがりやすい人にとっても非常に有効です。 緊張で思考がまとまりにくい状態でも、最初に結論を置くことで、話すためのスイッチが入り、落ち着いて言葉を選べるようになります。
緊張すると、話の流れをつかみにくくなり、言いたいことがまとまらないまま口を開いてしまうことがあります。 その結果、「思っていたように話せない、伝えたい内容がぼやけてしまう」そんなご相談をよくいただきます。 実は、これには共通の原因があります。 それは、主題がないまま話し始めてしまうことです。
主題とは、「一番伝えたいことをひと言で言うと何か」。 話の中心となる“軸”のことです。 この主題がないと、「何を話すのか」という軸が持てず、途中であっちへフラフラ、こっちへフラフラと話が彷徨ってしまいます。
反対に、主題があると、「この話は何についての話なのか」が明確になり、緊張していても迷子になりません。
主題を結論として先に置くと、話す内容がはっきりし、余計な不安が立ち上がりにくくなります。 落ち着いて話せるようになり、聞き手にも「何の話か」が最初に伝わるので、内容が理解されやすくなります。
主題は一文で言うのがポイントです。20〜30文字程度が、最も整理しやすい長さです。
「今日お伝えしたいことは一つ、○○です」
「結論からお話しします」
「まず最初に、大事なことを言います」等、
こうした短い一言が、話の軸をつくり、安心して話し始めるための心の支えになります。
主題を先に置く習慣が身につくと、話し方は大きく変わります。 緊張しても話せる、頭が真っ白にならない、自己批判が弱まる、話が整理される、聞き手の反応が良くなる、自分の話に自信が持てる。 こうした変化が自然に起こります。
緊張しても話せるための鍵は、「最初に結論を話すこと」。 それだけで話しやすさが大きく変わりますよ。
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